ナースなる

看護師になるには?中卒や高卒からの最短コースや、社会人が目指すルートなども解説。

増えすぎ?看護大学のメリット・デメリット

      2016/12/03

看護大学看護大学の数は、急激に増加しています。看護師国家試験の受験資格が得られる学部や学科を持つ大学は、1991年度は11校でしたが、2014年度は226校となっています。(文部科学大臣指定(認定)医療関係技術者養成学校一覧(平成26年5月1日現在))
看護短大が4年制大学へ移行したり、医療系大学に看護学科を新設したりといったケースが多くなっています。
また、医療と関係ない大学が看護学科を設置するケースもあり、質の低下を心配する声も。

これからは大卒看護師?

専門看護師や認定看護師など、質の高いナースが求められています。さらには部分的な医療行為を行うことのできる特定看護師についても議論が進んでいます。
看護大学が特別では無くなってきた以上、大は小をかねるという考えも間違いではありません。学士号をとっておくことは、将来の選択肢を広げます。
有名な病院では、ある程度の偏差値のある看護大学卒でないと就職が難しいという話もあります。
それぞれの事情によるのは当然ですが、現在高校生で、学力、経済力、時間に余裕がある人は、大学を検討しましょう。
とはいえ、ほとんどの病院はナース不足です。学歴によって就職浪人になってしまうことはありません。

メリット

4年間でじっくり学べる
短期大学や専門学校よりも1年長いので、心理や社会福祉など看護の周辺分野まで学ぶことができます。

卒業後の進路が幅広い
選択すれば保健師や助産師の受験資格も得られる大学も。(助産師になれるのは女性のみ)
大学院へも進学できますし、学士号(大卒)を持っていれば、看護学校の教員も目指せます。キャリアアップを考えたときに有利です。

高めの初任給
初任給の平均は、専門学校卒よりも8,000円程度高めです。
(2014年 病院における看護職員需給状況調査:専門卒が262,565円、大卒が270,806円)

デメリット

高額な学費
1年多いので、その分多くなるのは仕方ないですが、特に私立では高額になります。
奨学金を上手に利用したいところです。

実習先が遠いことも
付属病院を持たない大学の場合、臨地実習先が遠方になってしまう場合があります。
ただでさえ忙しいのに、移動で余計な時間をとられてしまうのは辛いところです。

就職してからが大変
実習が多い専門学校卒と比べると、最初はできないことが多くてとまどうかもしれません。
小さな個人病院などでは、「大卒は使えないから来て欲しくない」と言うドクターもいるそうです。
最初はできなくても、先輩に教わりながら頑張りましょう。

大学選びは慎重に

看護系の大学が増え、既存の大学でも看護学部が新設されています。そのため、実習先や実績のある教員の確保が難しい大学が出てきているのも事実です。
文部科学省は、2015年度新設分から設置審査を厳しくするとしていますが、慎重に志望校を選ぶ必要があるでしょう。

社会人入試を行う大学も多いので、通信講座などで受験勉強するといいでしょう。
看護学校を受験するための通信講座があります。

 - 資格取得への道