ナースなる

看護師になるには?中卒や高卒からの最短コースや、社会人が目指すルートなども解説。

詳しい看護師の仕事内容とキャリア

   

看護師の仕事看護師が行うのは、療養上の世話と診療の補助です。ケア・処置だけでなく、観察するのも大切な仕事です。

主な職場は病院ですが、最近では訪問看護ステーションや介護福祉施設など病院以外にも活躍の場が広がっています。
実にさまざまな働き方がありますが、主なものを紹介します。

病院内の主な部署

入院患者を24時間見守る病棟
観月ありさが看護師を演じたドラマ「ナースのお仕事」の舞台も病棟ですね。
病室には入院している患者さんが24時間居ます。当然看護師も夜勤を含む2交代や3交代で24時間看護を行います。
3交代勤務では、日勤、準夜勤、深夜勤と8時間ごとで交代となります。
2交代勤務は、日勤と夜勤。12時間ごとに交代の病院もあれば、日勤が8時間で夜勤が16時間の病院もあります。
いずれも夜勤は十分な仮眠を含みます。
仕事内容は、担当する入院患者さんの身体を拭いたり、ガーゼを交換したり、検温したり、採血や点滴、その他の処置も行います。また、患者さんの話を聞いてあげたり、不安を取り除いてあげるのも大切な仕事です。患者さんの記録をカルテにまとめるのも時間がかかります。
夜勤では、時間ごとに患者さんを見回る巡視が仕事の中心となります。夜は寂しくてナースコールが増えてしまう患者さんもいるので忙しいことも。
通常の勤務の他には、緊急入院や緊急手術が入ることも。(手術室で働くのは手術室看護師といって、部署が違います。病棟のナースは引き渡すまでが仕事です。)

患者さんがやってくる外来
私たちが病気や怪我をしたら、病院へ行きますよね。そこで診察の介助をしてくれているのが外来看護師です。
同じ患者さんとある程度の期間接する病棟とは違って、同じ患者さんとは一回しか会わないこともあるでしょう。
外来診療が始まる前に診察の準備をして、外来が始まったら初診患者の問診や診察の介助、処置の実施などを行います。
入院が必要になったら入院手続きの案内なども行います。
日曜出勤や夜勤がないことが多いです。(救急外来は夜勤あり)

病院やクリニック以外の職場

訪問看護ステーション
家で療養する方のご自宅を訪問して看護を行うのが、訪問看護師です。基本的に1人で訪問するので、自分で判断をしなければなりません。

老人ホームなどの入所施設
高齢者が入所している施設でも看護師が必要とされています。健康管理が主な仕事ですが、医師の居ない施設での1人勤務となることも。
ある程度の経験が要求される一方、もの足りないと感じる事も。

デイサービスなどの通所施設
デイサービス(通所介護)やデイケア(通所リハビリ)で働く看護師も増えています。仕事の内容としては、看護業務だけでなく、レクリエーションなど介護士と同じ仕事も求められます。

キャリアアップの道

認定看護師
日本看護協会が実施する認定試験をクリアすることで、特定分野の認定看護師となることができます。
「救急看護」「がん化学療法看護」「脳卒中リハビリテーション看護」など21分野あります。
5年以上(うち3年以上は認定看護分野)の実務経験や、教育期間で6ヶ月の認定看護師課程修了などの条件があります。
特定分野で熟練した看護技術と知識を用いて水準の高い看護実践のできる看護師とされています。

専門看護師
こちらも日本看護協会による認定資格です。認定看護師と違うのは、教育的役割や研究活動の役割もあることでしょうか。
「がん看護」「急性・重症患者看護」「在宅看護」などの11分野。
5年以上(うち3年以上は認定看護分野)の実務経験の他、看護系の大学院を修了して、所定の単位を取得している必要があります。
登録者数は2015年6月29日現在で、1466人とまだまだ少ないのが現実です。

参考:日本看護協会 専門看護師・認定看護師・認定看護管理者
認定看護師や専門看護師が在籍しているというのは、病院にとってアピールポイントとなるので、病院のホームページでインタビューが紹介されることも。

一口に看護師と言っても、働く場所や専門によってさまざまな働き方があることが分かったと思います。
さらに保健師や助産師の資格を取得して働くというのも1つの方向です。

 - いろんな看護師の種類