「看護助手をしながら看護学校へ通いました。」
今回は、9年目、32歳の看護師さんにお話をうかがいます。
看護師を選んだきっかけはありますか?
これといったきっかけは特にないですね…
ただ母子家庭で育ったことから、常に母親に一人でも生きていく力をつけるように言われていました。人とかかわる仕事がしたかったのと、資格をとるということで選びました。
看護助手からナースを目指したそうですね。
はじめに看護助手という形で学生奨学金制度のある病院へ就職し、働きながら准看護師を経て看護師の資格を5年かけて取得しました。
なぜそのような道を選択したのですか?
すでに一人暮らしをしていたので、生活費を稼がなければならなかったんです。就職先の病院に育英金制度があり、職場に費用をだしていただきました。その後も勤務し続けることで、お礼奉公という形になりました。
かなり大変だったのではないですか?
臨床実習が最も大変でした。睡眠時間がほぼない状態での、記録、学習、実習が続く日々、精神的にも体力的にもしんどかったですね。
同僚にめずらしい経歴のナースはいますか?
元自衛隊勤務だった年配の男性看護師がいます。いつも自衛隊のころの話を聞かせてくれますが、なぜ看護師に転職したのかは教えてくれません。
それは気になりますね…
これからの目標などはありますか?
現在9年目で全体のなかでは中堅の立場となっています。実習指導やプリセプター、委員会などたくさんの役割を一気にしているです。今の仕事をこなすことで精いっぱいですが、今後は看護師のなかでもステップアップできる目標をみつけ向上していきたいと思います。
ありがとうございました。
さいごに、これから看護師を目指す方にメッセージをお願いします!
学生の間は本当につらく、厳しく、しんどい毎日ですが、本当に自分のやりたい職業で生活していけることは、とても幸せなことです。
私は仕事で辛かったり、悲しいことがあっても、それも含め毎日がとても充実していて楽しいです。
あきらめずにやり遂げてほしいです。頑張ってください!
誰にでもできることではありませんが、返還が免除される奨学金があるので、経済的な面では恵まれていると言えるでしょう。
そうは言っても、働きながら看護学校へ通うのはかなり大変なことです。やる気があれば、こういった道もあるんですね。