ナースなる

看護師になるには?中卒や高卒からの最短コースや、社会人が目指すルートなども解説。

看護専門学校へ行くメリット・デメリット

      2016/12/03

専門学校高校卒業後の選択肢として最も選ばれているのが看護専門学校です。看護大学も増えていますが、看護専門課程のある専修学校(専門学校)の数は全国に621校もあります。(平成26年度の学校基本調査

最もメジャーなコースです

大卒のナースが増えたと言っても、2014年の国家試験合格者のうちの3割でしかありません。専門卒はまだ主流なんです。
基本的に3年過程なので、大学よりも1年早く看護師になって働くことができます。
一般入試では、学科試験(国語と英語、選択で理系科目としているところが多い)と面接が基本です。
大学や短大よりも、即戦力を意識した実習多めのカリキュラムとなっています。病院系列の学校も多く、卒業後も関連施設へ就職する人が多いのも特徴です。
どこで働きたいのかも意識して学校を選ぶといいでしょう。卒業後に大学の3年へ編入できる資格の得られる学校もあります。
社会人経験者の生徒も多くなっています。多いところでは半数以上が社会人経験者という学校も。社会人枠を設け、条件をクリアした人には学科試験を免除している学校もあります。

メリット

3年間で看護師になれる
大学よりも1年早く試験が受けられるので、早く働きたいのなら専門学校がいいでしょう。

学費に困らない
高い専門学校もありますが、一般的に看護大学に比べるとかなり安く済みます。1年分少ないですしね。
また、病院の系列学校では独自の奨学金制度も。卒業後に関連病院で働けば返済が免除となります。

実習が豊富
病院などでの実習が多く組まれているので、現場で働くための実践力が身につきます。特に3年生は実習三昧。2~3週間の実習を次々とこなします。
就職してから戸惑うことは少ないでしょう。

デメリット

スケジュールが過密で忙しい
大学より1年短い分、臨地実習、レポート、試験と大忙しです。アルバイトをする時間はなかなか確保できません。

保健師や助産師になるには、さらなる進学が必要
看護師資格の取得後に、保健師助産師看護師養成所へ進む必要があります。
(専門学校でも、4年間の統合カリキュラム校では保健師の資格取得が可能ですが、数が少ないです。)

大卒と比べると給料が安い
日本看護協会の調査によると、2015年度採用の初任給平均(税込給与総額)は、専門卒が262,565円、大卒が270,806円と8,000円以上も差があります。(2014年 病院における看護職員需給状況調査http://www.nurse.or.jp/up_pdf/20150331145508_f.pdf)
その後は本人の頑張り次第ではありますが、大卒の方が出世しやすい病院があるのは事実です。

簡単に入学できるわけではありません

専門学校というと、受験すれば必ず合格できるイメージがあるかもしれませんが、医療系は別です。
定員割れしている看護専門学校はほとんどありません。5校も6校も受験するのが普通です。自分の高校に、行きたい学校への指定校推薦があったらぜひ利用したいところです。
学力に自信がなければ、通える範囲にある学校は全部受験するくらいの気持ちでもいいかもしれません。
人と接する職業なので、面接でしっかりと受け答えができるかどうかも重要になってきます。

社会人入試を考えている方は、通信講座を利用するのがおすすめです。
看護学校を受験するための通信講座があります。

 - 資格取得への道